買換特例圧縮積立金繰入金ってなに?

J-REIT

【パパとリートくんのJ-REITお勉強シリーズ】
買換特例圧縮積立金繰入金ってなに?

買換特例圧縮積立金繰入金の解説

📘 ある日のパパとリートくんの会話

👦 リートくん:
パパ〜、東急リアル・エステート投資法人のIRに「CONZE恵比寿の譲渡で不動産等売却益1,853百万円及び買換特例圧縮積立金繰入額877百万円を計上しました」って書いてあったけど… どういうことかイメージできないよ〜!

👨 パパ:
おっ、鋭いね!これは「CONZE恵比寿」という不動産を売ったことで18.53億円の売却益が出て、 そのうち8.77億円は税金を繰り延べる処理をしたよって意味なんだ。

📊 図でわかる処理内容

項目金額(百万円)内容
不動産等売却益1,853CONZE恵比寿を売って得た利益
圧縮積立金繰入額877買換特例で税金繰延の対象となった部分
課税対象の利益976通常どおり法人税が課税される部分

💡 なんで877だけ圧縮できたの?

👨 パパ:
買換特例って「新しく買った不動産の金額までしか圧縮できない」ってルールがあるから、
残りの976百万円(約9.76億円)は通常どおり利益として課税対象になるんだよ。

👦 リートくん:
なるほど〜!繰り延べできるのは新しい投資額の分までなんだね!

📘 そもそも「買換特例圧縮積立金繰入額」って?

リートが物件を売って、別の不動産に投資する場合、一定の条件を満たすと売却益にかかる税金を後回しにできる制度がある。
これが「買換特例」。この制度を使うと、帳簿上に「圧縮積立金」を繰り入れる処理を行う必要があるんだ。

「繰入額を計上しました」というのは、「その処理を経理上でやりました」という意味になるよ。

✅ 用語まとめ

用語意味
買換特例不動産売却益に対する税金を、再投資によって繰延できる制度
圧縮積立金繰延のために帳簿上で積立として記録する利益
繰入額実際に圧縮積立金として処理した金額

📌 まとめ

IRで「圧縮積立金繰入額を計上しました」と書いてあるときは、
「売却益のうち一部は税金繰延に使い、残りは課税される」という処理が行われたという意味。
財務健全性や再投資戦略を見るうえで、重要なヒントになる項目なんだよ。

これからも、むずかしいREIT用語をパパと一緒にやさしく学んでいこうね!

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